
中性脂肪は体内に蓄積され、エネルギー源となります。中性脂肪が低すぎるということは、体の中のエネルギーの貯蔵庫が空だということです。中性脂肪が低すぎたり、高すぎない正常の場合は血液を通してコレステロールと一緒に栄養が運ばれたり、細胞や粘膜の保護をするのですが、中性脂肪が低すぎる、中性脂肪が少なすぎると、血管が硬くなったり、動脈硬化を起こし、血管が破けてしまったりすることもあります。中性脂肪が低すぎると、体に必要な栄養分が、全身にいきわたらず、時には生命の危機にさらされることとなります。中性脂肪を高くしないことは大切ですが、中性脂肪が低すぎるのも健康とはいえないのです。
体温維持や外部からの衝撃から体を守ってくれるのが皮下脂肪です。よって中性脂肪が少なすぎると、冷え性になったり、内臓に衝撃が加わりやすくなり、危険です。また、近年では、脂肪細胞から多くの生理活性物質が分泌されていることが分かっています。これらはアディオイサイトカインと呼ばれ、体の様々な機能、摂食・生殖、血管、高血圧、免疫異常、耐糖能以上、性機能などの機能に関して重要な役割を果たしているのです。よって中性脂肪が低すぎると、もしくは高すぎると、脂肪細胞からの生理活性物質のバランスが崩れ、ホルモンの分泌や血液の状態、生殖機能などの様々な障害を引き起こす可能性があるとされています。
中性脂肪が低すぎると、疲れやすくなったり女性の場合は月経障害を起こすこともあります。脱力感や疲労、低血圧、食欲不振や腹痛などの症状がみられるアジソン病も、中性脂肪が低すぎると疑われる病気の一つです。アジソン病とは、副腎結核や自己免疫などのため、副腎皮質が破壊され、体の代謝機能調節に欠かせないコルチゾールやアルドステロンなどの副腎皮質ホルモンの分泌低下が慢性的に起こる難病です。治療は一生続けなければなりません。中性脂肪が低いからといってこのような病気になるのはごくまれではありますが、中性脂肪は低すぎても安心とはいえないのです。
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