
現在では、中性脂肪を下げる薬も進歩してきています。中性脂肪を下げる薬であるニコチン酸薬(ペリシット、コレキサミンなど)は、体内での脂質の吸収を抑えるとともに、肝臓でのVLDLの合成も抑制する薬です。この薬は中性脂肪の値を最大50%下げられるほか、HDLコレステロール値を上げる効果もあります。フィブラート薬(べザトールSR、リポクリン)という中性脂肪を下げる薬は、リパーゼ酵素の働きを高め、VLDLの分解を促し、中性脂肪とコレステロールを下げます。また、青魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸という不飽和脂肪酸はコレステロールの値や中性脂肪の値を下げることに効果があるとされ、EPA薬(エパデール)という薬も出ています。
中性脂肪の薬は種類によって即効性があったり、ゆっくりと効く薬があります。なかなか効かないからといって自己判断で服用をやめてはいけません。また、中性脂肪を下げる薬にも副作用が出ることがあります。熱っぽくなったり、のどが渇いたり、胃腸障害や肝障害、胆石などの副作用も考えられます。中性脂肪の薬を服用しているからといって、安心して甘いものを食べ過ぎたり、自分に甘くなってしまうのもよくありません。健康のことを考えると、薬に頼るだけではなく、生活習慣を変えることが、中性脂肪を下げるためには大切なのです。適切な食事や運動をすることで、中性脂肪を下げる薬の効果もさらにアップするともいえます。薬に頼り過ぎないことが大切です。
漢方薬にも中性脂肪を下げる効果があるといわれているものがあります。大柴胡湯(たいさいことう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、桂枝部茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがそうです。しかし漢方薬は、即効性はなく一般的な中性脂肪を下げる薬のような効き目があることは確認されていません。しかし、体質改善には漢方薬は役に立つ薬です。強い中性脂肪を下げる薬が使えない場合などにもいいでしょう。ただし、漢方薬を使用する場合は、専門家に相談しその人に合った漢方薬を処方してもらうようにしてください。
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